人の心と身体は相互共存関係にあります。
心の変化で呼吸が変わり、心臓の拍動が変わり、胃腸の顫動(せんどう)が変わり、筋肉の緊張が変わり・・・・
そうして身体の行動や免疫システムなどにも影響を及ぼす。
その逆もまた然りで、病気やケガなどの体調の変化によって、心の動きや作用、システムに影響を及ぼす。
この相互共存関係は平等でなければならないと思います。
どちらか一方が支配するような関係性は、必ず弊害が出るはずです。
心が身体を完全に支配してしまえば、心の在り方ひとつで体の状況が変わります。
常にポジティブなら元気に決まっている・・・と思ってしまいがちですが、ポジティブ過ぎても弊害が出てきます。
身体を巡る大河
経絡の世界では「虚実」のバランスが大切です。
「虚」とは経絡に流れる気が減少している状況で、「気が虚する」と言います。
ネガティブな状態が続くと「気が虚する」ことになります。
「実」とは経絡に流れる気が過剰で、「気が実する」と言います。
ポジティブな状態が続くと気の渋滞がおきて「気が実する」こととなってしまいます。
この虚実、陰陽のバランスの調和がとれていて初めて気の流れは滞りなく流れ、流れることで清流となります。
ポジティブな状態が続いて気が渋滞し、滞ればそこは「淀み」となり、そこで膨らむ邪気が身体を傷つけてゆきます。
気が虚せば体をめぐる流れはか細くなり、体に溜まった邪気を流せなくなってしまいます。
心が身体を支配すれば、体のある部分がやがて悲鳴を上げて、その部分が渋滞を起こして、行き場のない邪気が体の様々な部分へと分散し、別の部分の身体を傷つけ始めます。
また、身体の欲するまま心を委ねてしまえば、本能に従う身体は欲求をとめどなく生み出してゆきます。
社会生活に不調をきたしてしまい、様々な環境や関係生徒の不和が生じて、やがて心が蝕まれてゆきます。
身体と心のバランスを取るには、どちらにとっても「心地よい」共存関係である必要があります。
その「心地よい共存」を調停する。
REQUIEMのブレンドにはそんな意味合いがあります。
香りで心を動かして体も動かす・・・というものではなく、心を動かし身体の縛りを解き、身体を動かし心の縛りを解く。
それを、テニスやバレーのラリーをするように相互に影響を与えながら、様々な縛りを解いてゆくような感じです。
最初は少しづつ・・・・そのうち「気が付けば」バランスが回復している。
そして、それを続けることで、「心地よいバランス」が記憶されて、偏りがちだったバランスの崩れを少なくしてゆく。
そんなアロマの力をブレンドしたのがREQUIEMのブレンド達です。
心と身体の支配関係・・・
その支配関係の状況に応じていくつかのブレンドを創作しています。
それぞれのブレンド達が様々な心と身体の支配関係を断ち切って、「心地よいバランス」の共存する関係へと変容させてくれるでしょう。
REQUIEMブレンドは、誰のためでもなく
自分の心と身体のための香りです。
そして、調和のとれた自分自身が、今度は誰かのために輝きを放ちます。
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